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学資保険ってどんな保険?

2023/04/19

新入学シーズンなこともあり、時々聞かれるフレーズ「学資保険」について今日は少し書いていきます。



子どもの為の保険、将来の学費の為の保険=【 学資保険 】というイメージはあるけれど、

「実際何の保険なのかがよくわからない」「みんな入っているんですか?」「入った方がいいの?」など、なんとなく周囲のママ友やご両親から進められるものの、よくわからないという方が結構おられます。


まず、医療保険や死亡保険のように生命保険に学資保険という特別な補償を兼ね備えたジャンルの保険はそもそも存在しません。

通称「学資保険」と呼ばれている、お子様の学費や将来の費用に備えて貯蓄性を備えた死亡保険を学資保険と呼んでおられる方が多いのだと思います。分類ではなく学資という目的で呼称しているわけですね。

ですので、将来貯まったお金は進学以外で使うことも出来ます。

始められるタイミングにもよりますが、お子様が成長される過程で必要になるお金を貯めつつ、もし扶養者であるご両親や祖父母が亡くなられた際には予め決められた保険金を残すことができるので、将来のお子様の進路によっても用意するべき額=保険金額も変わります。


文部科学省が発表している教育費用の令和3年度の幼稚園から高校までの教育費の統計です。

選ばれる進路によって教育費も随分変わりますし、進学される大学などによって、学生期間中の生活費も随分と変わりますから、早くから計画的にご用意されることが望ましいですね。


教育資金の準備の方法としては、保険以外でも、【貯金】や【NISAを使った積み立て投資】という手段もあります。

貯蓄だけなら普通預金や定期預金もありますが、昨今の預金金利はほぼ0に近く、インフレ率を考えると将来必要なお金を用意する場合、将来のインフレ率に見合った額を貯めていかなければならないため大変です。

自分のころはそんなに高くなかったとおっしゃる年配の方もおられますが、大学にかかるお金はここ40年で国立で4倍、私立で3倍に増えており、今後も学費が上がる可能性はあります。お子様にかかる学費も今現在と同じ水準で推移しているとは限りませんから、更に余裕を持った資金の準備があった方が安心です。

次にNISAなどを利用した積み立て投資ですが、こちらは世の中のインフレに見合った経済成長の恩恵を受けられるような銘柄に投資をしていれば、投資したお金が勝手にインフレ相応分を稼いでくれます。中長期的な投資であればリスクを抑えつつ、資産を増やすことができます。

ただ、上記の2つはどちらも安定した収入源があるからこそ可能な方法です。

もし扶養者の方の収入自体がなくなるようなことが起きれば、どちらも継続は困難ですし。故に【保険】という手段を用いて補償を付けながらお金を貯めるというハイブリッド方式が学資保険には馴染むのだと思います。

必要になるお金やタイミングをイメージしつつ、それぞれの特性を理解した上で複数の方法を組み合わせることが効率的ということですね。



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